島根県 出雲市上下水道局

出雲市汚水処理施設整備計画(概成計画)の検討結果について

 全国的に下水道整備が進み、改築更新の時代にあって、かねてから国土交通省は、整備が遅れている全国の自治体に対し、早期の整備完了を要請されてきました。

 本市に対しても、令和18年度の整備完了を目標とする現計画「出雲市汚水処理施設整備計画(概成計画)の見直しを継続的に要請されてきたところです。

 こうした中、現在の概成計画が5年目を迎え、集合処理区域の見直しを行う年にあたることから、国の要請も踏まえ、令和3年度に計画の再検討を行いました。

1.現在の概成計画

♦経過 

  • 平成26年1月 国交省、農水省、環境省連盟で、早期(概ね令和8年度まで)完了を目指し、汚水処理施設整備構想を見直すよう通知
  • 平成28年4月 集合処理区域を縮小し、「出雲市汚水処理施設整備計画(概成計画)」を策定
  • 国からは、5年を基本として定期的に内容を点検するほか、社会情勢の変化などに合わせて適宜見直しを行うよう通知

♦計画概要

  計画期間:平成29年度から令和18年度までの20年間

  計画区域:【集合処理区域】流域関連公共下水道事業

               全体計画面積:4,268.8ha(前計画から△1,356.4ha)

       【個別処理区域】合併処理浄化槽設置整備事業(個人設置)

  計画指標:汚水処理人口普及率 98.3%(概成計画完了時点)

♦現在の状況(集合処理区域)

  • 事業計画(認可)区域面積 :3,800.0ha(令和8年度までに概ね整備が完了する区域)
  • 事業計画(認可)区域外面績: 468.8ha(令和9年度以降に整備を予定している区域)

  ⇒この468.8haを今回の検討対象区域としています。

2.検討の方法

  • 上記の468.8ha の区域を対象に集合処理(流域関連公共下水道)と個別処理(合併処理浄化槽)の経済比較
  • 効率的な事業推進を図るべきとの国の指導(※)を踏まえ、検討区域内において既に約6割(令和2年度末時点)が合併処理浄化槽を使用されている実態も加味し、比較検討を行った。
    ※令和3年11月通知「汚水処理施設の10年概成に向けたアクションプランの点検・見直しについて」

3.検討の結果

 全ての検討区域(16ブロック)で合併処理浄化槽が多く設置されており、残った未水洗化家屋(単独処理浄化槽、汲み取り)を集合処理(流域関連公共下水道)とするよりも個別処理(合併処理浄化槽)で整備していくほうが経済性で有利となる結果となりました。

4.現計画の見直しについて

 令和9年度以降の流域関連公共下水道で整備予定の区域について、合併処理浄化槽での普及区域に変更する方向で、計画見直しを進めます。

5.スケジュール

 令和4年度~7年度

  • 関係機関との協議
  • 市民や関係者への周知、説明
  • 今後の国の公共下水道予算の動向や未整備区域を残す他自治体の状況の注視、検討

 令和8年度

  • 出雲市汚水処理施設整備構想の変更
  • 出雲市汚水処理施設整備計画(概成計画)の変更
  • 流域関連公共下水道事業 全体計画区域の変更

合併浄化槽の整備状況を考慮した集合処理と個別処理の経済性の比較結果

合併浄化槽の整備状況を考慮した集合処理と個別処理の経済性の比較結果

   ※未水洗化家屋(単独処理浄化槽、汲み取り)を対象に算出

pdfファイル「効率的な整備手法への見直し イメージ図」をダウンロードする(PDF:482kB)

pdfファイル「出雲市汚水処理施設整備計画(概成計画)平成28年4月策定【現計画】」をダウンロードする(PDF:1.1MB)

pdfファイル「出雲市汚水処理施設整備計画(概成計画)【新計画(案)】」をダウンロードする(PDF:1.1MB)

 

 

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